取らぬ狸の胸算用

思い込みが激しい

『HUNTER×HUNTER』蟻編の好きな文

久しぶりに蟻編を読み直したんだけど、やっぱめちゃくちゃ面白い。HUNTERはずっと面白いけど個人的には蟻編が一番だな。 HUNTER×HUNTER カラー版 29 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:冨樫義博 発売日: 2013/04/04 メディア: Kindle版 HUNTER×HUNTERは文字…

教育に良いお友達

「〇〇(私)と遊ぶって言ったらお母さん喜ぶから」 友達にそう言われる子どもだった。成績優秀で品行方正(笑)、学級委員はやらないがクラスの班長程度は引き受ける保守的加減。保護者ウケが悪い筈がない。 自分が優等生であり優等生気質であることは、小…

弓削達『地中海世界』

地中海世界 ギリシア・ローマの歴史 (講談社学術文庫) 作者:弓削達 発売日: 2020/01/10 メディア: Kindle版 古代ギリシアと古代ローマを「地中海世界」としてひと繋ぎに追う本。ゆえにかなり駆け足だし、著者のメイン研究域であろう帝政ローマに入るまでだい…

萩尾望都『11人いる!』

11人いる! (小学館文庫) 作者:萩尾望都 発売日: 2014/08/25 メディア: Kindle版 あらすじ 宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞ…

宇多田ヒカルの好きじゃない曲

私はミスチルの「彩り」が虫唾走るほど嫌いなのだが、この前すき家行ったら彩りが流れていた。それで改めてこの曲へのムカつきがむくむく湧いてきて、帰宅後すぐにネットで同意を探そうと「彩り 嫌い」で検索したら(陰キャ特有の行動)、意外なことに彩り嫌…

夢の記憶は昼間の残滓

昼間の出来事がその日の夢に反映されるっていうのは経験的にわかる話だ。筒井康隆の『パプリカ』ではそれを「夢には昼間の残滓が現れる」なんて言ってた。 パプリカ (新潮文庫) 作者:筒井 康隆 発売日: 2011/06/01 メディア: Kindle版 しかし昼間というのは…

タイトルが良い小説

本の装丁買いとか表紙買いってしないけど、タイトル買いはたまーにする。 そこでちょっと気が向いたので、自分が思う「タイトルが魅力ある小説」を挙げてみた。既に出尽くされている話題と思うが、超有名どころはある程度避けて自分の趣味の中で、以下のパタ…

Pretenderについて思うこと

今をときめく4人組バンドOfficial髭男dismの2019年の大ヒット曲「Pretender」 別にいいんだけど、この曲がこんなに流行るってことは、そーゆーことなの? みんな、この歌詞に共感しちゃってるってことか。そーゆー時代だってことか。 あれ、歌詞をよく見ると…

怒りというエネルギー

気づいたら世間が阿鼻叫喚しているような殺伐としているような今日この頃。 私は最近また本腰入れて小説なんかを書くようになったんですが、ちょうどこの前3月末締切の文学賞の応募が終わり、生活がちょっと一段落した。 ただ出した小説はかなり悔いが残る出…

今日のヒルナンデスの春日

今日のヒルナンデス、自分の中でめちゃくちゃ印象的な場面があった。 ちょうど13時くらいにやってた「街角の20代が選ぶマッチョな有名人トップ10(うろ覚え)」を当てるコーナー。レギュラーメンバーがきんに君とかダウンタウン松本の名前を挙げる中、水曜レ…

『アメリカ名詩選』

フランスよりイギリス、イギリスよりアメリカ。小説に関して言えばそれが自分の好みだった。もっとも大した遍歴があるでもないが、フランス小説はどうも貴族的で陶酔した雰囲気のあるものが多くて食傷してしまうし、イギリス小説はそれよりはとっつきやすく…

『ドラゴンクエストⅪ』はじめてのドラクエ

Switch版のⅪSを始めて苦節3か月、じっくり遊んでようやく真エンドまでクリアした。いまレベル95くらいで、プレイ時間もちょうど95時間。 www.dq11.jp 【通常版】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch 作者: 出版社/メーカー: スクウェア・エ…

映画『桐島、部活やめるってよ』

傑作。青春映画って良いじゃんと初めて思わされた。 朝井リョウの原作も読んでいないし、今日ふとU-NEXTで見かけて「そう言えばコレ評判いいらしい」「いま話題の東出も出ているらしい」と軽い気持ちで見始めただけだったのに、蓋開けたらめちゃくちゃ面白く…

立花隆『エーゲ 永遠回帰の海』

エーゲ 永遠回帰の海 (ちくま文庫) 作者:立花 隆 発売日: 2020/01/10 メディア: 文庫 2005年に出た本ではあるが、この1月に文庫が出たと聞いてそれを買った。 立花隆って読むの初めてだったんだけど、さすが「知の巨人」なんて目されているだけあって一つの…

『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』

広告を一目見て「絵が良いなー」と思い、今日やっと見に行けた。 『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』日本語字幕予告編 とにかく絵がめちゃくちゃ良い。 パステル調の主線なしベタ塗りイラストって最近流行りだし自分も好きだが、映画でこの画法使っ…

武者小路実篤『愛と死』

祝・2020年。 年も明けたことだし、今年はこのブログをもうちょっと気軽に動かしていきたい。というわけでメモ程度の読書記録を始める。新年早々本を読むことができた。 あらすじ(下記リンク先より引用) 友人野々村の妹夏子は、逆立ちと宙がえりが得意な、…

『ヒストリエ』における人間と英雄の対比

最近、岩明均の『ヒストリエ』を一気読みした。 岩明均作品は数年前に寄生獣を読んだくらいだったのだが、舞台が古代ギリシアだと聞いて『ヒストリエ』にも興味を持ち軽い気持ちで読んでみたら、これが面白いこと面白いこと…。ここ5年で読んだ漫画の中で断ト…

宇多田ヒカル2018ツアー「Laughter in the Dark」感想

今更すぎるけど感想を書く。 12/8の幕張メッセライブの一般抽選が当たり、行ってきました。 道すがらのことから書く。 19時開始なので18時過ぎからメッセに移動開始。道すがらぞろぞろ人が集まってきて、歩きながら「これみんな宇多田のファンなのか…」って…

YouTubeって難しい

3週間前くらいからYouTubeをよく見るようになった。 きっかけは今大ハマり中の「ゼルダの伝説 Breath of the Wild」の攻略動画を見ようと思ってYouTube検索したこと。攻略だけ見るつもりだったのに、思いのほか面白い実況動画がいっぱいあって、あれよあれよ…

歌詞で追う宇多田ヒカルの20年

宇多田ヒカルのデビューは1998年で、当時自分は4歳だった。 翌1999年にあまりにも有名なアルバム「First Love」を発表し、国内外合わせて累計1000万枚を超える異例のヒットを記録。当然4歳の子供にその時の記憶はほとんどないけど、テレビの向こう側で宇多田…